私は以前公立高校の数学教員をやっていましたが、色々な理由があり、10年続けた教育現場を去りました。

教員を辞めて、いきなりフリーランスになったのですが、その中の収入源の一つに「ブログ」があります。
この記事では、「ブログを収入源の一つにしたい」と考えている人に、ブログ界の現状と、どうしたら収入まで繋げられるか?を説明していきます。
- ブログを副業や個人事業主としての一つの収入源にしたいなぁ…。
- ブログで稼ぐのは厳しいらしいけど、実際のところどうなの?
ブログの収益化って?なんでお金が入るの?
一言で言うと「広告収入」です。
沢山の人に有益な情報を提供する。→ブログを読んでもらう。→広告をクリックしてもらったり購入・契約をしてもらうことで、広告主から広告料が入る。
以上です。
やっていることは実にシンプルですね。
ですが、シンプルなことほど難しいです…。特にインターネット検索をイメージしてくれればわかると思いますが、一言検索エンジンに入力するだけで、星の数ほどサイトやブログがヒットしますよね。
この、星の数ほどの情報の中から、自分が発信する情報を見つけてもらって、読んでもらわなければなりません。

いや、想像しただけで、ちょっと無理じゃない?と思うんだけど…。
最初はかなりキツイです。が、コツを掴めば少しずつ成果が出てくるのもまた、ブログの面白いところです。
ブログ界の現状
いきなりですが、しばらく前から「ブログはオワコン」と言われてますね。
確かに、今はYoutubeやInstagram、Twitter、FacebookなどのSNSなど、情報を得る手段はたくさんあります。
先日、後輩が「インスタのフォロワーさんが行ったお店がよさそうだから、という理由でお昼を食べる場所を決めてる」と言ったのを聞いて、ちょっとびっくりしました。私の感覚としては、「先に食べたいもの」があって、それについて調べる、という感じだったので…。
サブスクなんかもそうなんですが、「自分がこうしたい」という感覚ではなく、「今あるここから選ぼう」という感じになってますよね。
話が逸れましたが、そういう意味ではブログという媒体はどんどん厳しくなっている、という現状ですし、実際一時期に比べて稼ぎにくくなっています。
じゃあ、ブログはもはや時代遅れか、というとそうではないと思います。
インターネットがある以上、やはり一定数文字情報の需要はあります。むしろ、先ほどのインスタのような例ではなく、「なにかを自分から調べよう」とするときにはやはりインターネット検索をしますよね?
問題は、そこをどう運営していくか?です。ブログの特性を意識して戦略的に運営していけば、まだまだブログをやっていく価値はあると思います。
どうブログを運営していくのか?
先に結構厳しめのことを言っておきますが、ブログで成果を出すには時間がかかります。とにかく時間がかかります。「これはいい記事ができた!」と思っても全くアクセス数が伸びずにヘコむことも多いです。
しかも、やってみないと方向性や運営のコツがわからない、という部分が大きいです。たくさん時間をかけても失敗する可能性も高いです。
私自身、かなりしんどい時期もありました。高額なコンサルにお願いして現状を打開しようか、と悩んだこともあります。正直、今もしんどい部分があります。
ですが、やはり時間をかけた分だけ運営の仕方もわかってきましたし、このブログに関しても最初の方向性からかなり修正してきました。



面倒臭くて放置している部分もありますが。
なので、今から始めよう、という方は結構な覚悟がいるかな、と思います。少なくとも「収益化したいなぁ」と思っている人は、今やっている仕事と同等以上の手間をかけないと厳しい、と思っておいてください。
1年以上ブログを継続できている人は1割に満たない、という厳しいデータもあります。それだけ、継続することが重要でありながら、継続することが難しいんです。
それでも、私がブログに時間を割くのには理由があります。
これもシンプルなのですが、一度軌道に乗せてしまうと、ある程度自動的に収入が入ってくるからです。もちろん、データを分析して反省、改良、更新は必要ですが。その分、他のことに時間を割くことができる、というのはかなり魅力的です。高収入化の足がかり、と言ってもいいでしょう。
では、どのようにブログを運営していくか、ということですがこれも割とシンプルです。
- ブログのテーマを決める。ジャンル選択、とも言えます。
- SEOを意識して、記事を書く。もちろん内容の質を上げることが一番です。
- 収益化ができるようなブログ、記事構成を作る。
ブログのジャンル選択をする
ジャンルはある程度絞った「特化型」と言われるブログの作り方がいいかな、と思います。
このブログで言えば「フリーランスに有益な情報」「大人の人に数学を学び直してもらえるような情報(もちろん今勉強している生徒にも読んでもらえれば嬉しい)」を発信しています。プログラミングについても書いていますが、正直柱というイメージではなく、覚書程度のもので、それが他の人の役にも立てばなぁくらいです。
先ほど話しましたが、もはやブログでエンターテイメント性を求めるのは難しいかな、と思います。エンターテイメント性を求めるならYoutubeやInstagramが手っ取り早いからです。
「特化型」であれば、ある程度目的意識をもって検索してくれることがほとんどです。このような検索意図の場合は、むしろ文字や画像でしっかりと読んでもらえる、という傾向があります。



このブログでも10分20分かけて読んでもらえるような記事があります。感謝です。
SEOを意識しながら実際に記事を書く
SEOとはSearch Engine Optimizationの略で、要は検索エンジンで検索されたときに自分のブログ記事が上位表示されるように狙いをもって書く、ということです。「ラッコキーワード」や「キーワードプランナー(Google広告の機能)」といったキーワードを調べるサイト、ツールを使って、どんなキーワードがどの程度検索されているか?競合はどの程度か?を調べることができます。
その調べた検索キーワードをタイトルなどに入れ込んだりすることで「検索キーワードと関係した記事ですよ」というアピールをしていきます。検索エンジンにそういう意図を伝えることで、検索されたときに上位表示されるように狙って記事を書いていきます。
また、重要なことは「こういう検索キーワードで検索している人はこういうことに困っているんだろうな」というイメージをもって記事を書く、ということです。



当然ですが、他人の困っていることを解決する、というのがブログの基本姿勢ですね。
収益化を狙ったブログ記事構成を考える
収益化を狙うのであれば、広告を見たとき「これは買っときたい」とか「契約しとこうかな…」と思えるような記事の構成となっているか、というところも重要です。
広告の種類としては大まかに「Googleアドセンス」「アフィリエイト」の二つがあります。
「Googleアドセンス」はGoogleが提供する広告システムです。広告を載せるための審査が結構厳しく、きちんとした形で運営してPV数(ブログ記事を見てもらった数)をある程度稼いでいないと通らないです。私も何回も落ちました。
クリックしただけで報酬が発生するのですが、単価は低いです(平均20円〜30円と言われている)。
一方「アフィリエイト」はアフィリエイトASPといわれるサイトに登録して、広告主から広告をもらって掲載する、という流れです。
登録だけで広告を載せられるようになるのですが(広告主から別途審査がある場合もある)、基本的にクリックするだけでは報酬が発生しません。商品を買ってもらったり、契約してもらって初めて報酬が発生します。ただし、単価は数百円〜数万円と高めです。



有名なアフィリエイトASPとしては、「A8.net」や「もしもアフィリエイト」があります。
それぞれで実際のやり方で細かい注意点はあるのですが、大まかな流れはこんな感じです。
逆にお金ってかからないの?
ブログは無料で始めることができます。
ですが、最終的に収益化まで狙っていくなら、お金をかけてブログ構築をしていくべきかな、と思います。
無料で始められるってどういうこと?
アメーバブログやはてなブログなど、いわゆるブログサービスを使う方法です。単純にブログで情報発信をしていきたい、という人には手軽でおすすめです。
ですが、手軽な分、「カスタマイズして他のブログと差別化を図ることができない」「サービスによっては後述する独自ドメインが使えない」「自分が好きな広告が貼れない」「逆にそのサービスの広告が自動で貼られる」など、かなり制約が大きいです。
無料のブログサービスを使っての収益化はできなくはないですが、自分の運営方針にブログを合わせられない可能性があるので、そのようなブログサービスを使う場合はよく検討してから始めましょう。



正直、収益化を狙っていくなら無料ブログは制約がありすぎて厳しいと思います。
有料でブログ運営するって?
では、収益化を狙う場合に、どこにお金がかかるか、というと、以下の2点にお金がかかってきます。
- 独自ドメイン代
- レンタルサーバー代
切り離して考えてもいいんですが、この2つのサービスは密接に結びついている部分もありますので、それぞれについて解説していきます。
① 独自ドメインについて
例えば、このブログのURLは、
「https://bear-fruit.online/」
でトップページにアクセスできますが、この「bear-fruit.online」のことを独自ドメインといいます。
独自ドメイン、というだけあってオリジナルのものです。私は、ブログ名、開業届の屋号とあわせて「Bear-Fruit」にしているので、このドメインを取得しました。
この独自ドメインは「インターネット上の屋号」といってもいいでしょう。ブロガーの登竜門「Googleアドセンス」の申請、合格には独自ドメインでのブログ構築が必要です。
ちなみに、先ほどの無料ブログサービスではこの独自ドメインが使えません。例えば、アメーバブログだとhttps://ameblo.jp/(ユーザー名)/のような形になっているのでドメインはameblo.jpとなり、独自のドメインではない、ということになります。
この独自ドメイン、取得するには、
- レンタルサーバーの契約と一緒に取得する。
- ドメイン取得サービスでドメインのみ取得する。
という選択肢があります。多くの場合、レンタルサーバーの契約も同時に行いますし、レンタルサーバーのサービスとして独自ドメインを無料で取得できる、というものもあります。



お金を払ってブログ運営をして収益化まで進めていく、という際には後述のレンタルサーバーを借りることがほとんどです。独自ドメインの取得もレンタルサーバーのサービスに乗っかった方が楽ですし、安くあがる可能性が高いです。
ちなみに、私が契約しているConoHaサーバーでは、独自ドメインが2つまで永久無料(2022年7月現在)というサービスがあるので、先ほどの独自ドメインはこれに乗っかる形で取得しています。
レンタルサーバーの契約に乗っかるのが楽ですが、独自ドメインのみを取得する、というサービスもあります。最安で1円からドメイン取得できる「お名前.com」が一番有名ですね。
ちなみに、独自ドメインの末尾についている「.com」や「.jp」はトップレベルドメイン、といいます。例えば「.jp」なら「日本のサイトなんだな」という具合にトップレベルドメインがある程度の印象づけをしてくれます(別にその印象づけに従う必要はありませんが)。ですので、人気のある「.com」などは更新料が高かったり、すでに使いたい独自ドメインが使われていたりすることが多いです。
② レンタルサーバーについて
ブログを書いたら、それをインターネット上に公開しなければいけませんが、そのデータを置く場所としてレンタルサーバーを契約する必要があります。
レンタルサーバーは月数百円から数千円程度でレンタル可能です。
さまざまなレンタルサーバーのサービスがありますが、月額料金、容量、通信速度、安定性、WordPressが設定可能か、などが検討要素になります。先ほど説明した独自ドメインを無料で取得できる、などといったサービスも検討要素ですね。
ちなみにWordPressとは、今世界で一番使われているCMS(コンテンツ・マネジメント・システム。ブログを作るプラットフォーム)で、基本的に無料で利用可能です。このブログもWordPressで作っています。
今「サーバーを借りてブログを運営する」という場合には、ほぼ100%「WordPressでブログを作る」ということを意味するくらいメジャーなCMSです。



WordPressを使えばすごく簡単にオシャレなブログが作れます。ブログ運営を考えているならWorePressは必須の技術、と言っていいでしょう。
先ほど話したConoHaサーバーはこのWordPressが簡単に設置できる上に「最速サーバー・利用料最安級」というのがウリで、とにかく対応速度が速いのが特徴です。
実はこの対応速度、というのが結構重要なんです。SEO対策の一つとして、直接ではないですがユーザーの離脱率に重要な影響を及ぼす、ということでブロガーさんが気にする点です。



ブログを離脱する原因は、ブログの内容が原因ではなく、「待っててもなかなか開かないなぁ…見るの止めよう(←サーバーの反応速度が遅いのが原因)」というのも含まれるんですね。皆さんも経験ありますよね?
しかも月額利用料660円〜(3年契約のベーシックプランの場合。1年契約のベーシックプランの場合は月額利用料872円)と格安です。



ロリポップサーバーなど月額量が220円〜(WordPressが使えるプラン)など安さで言えば他にも安いサーバーはありますが、ブログ運営をしていくには、速さと安定性はサーバーを選ぶ上で最優先事項です。
ConoHa WINGは「最速」「大手が運営する安定性」「最安級の料金プラン」で、ブログ運営しようとするなら真っ先に検討するレンタルサーバーですね!
ConoHaの契約からWordPressの設置までは、驚くほど簡単にできます。こちらの記事も参考にしてください。


一方、Netlife など静的サイトをホスティングするWebサービスもあり、こちらは無料で利用可能です。このようにサーバーレスといわれる運用も可能ですが、WordPress以外のCMSを使わなければならず、プログラミングの要素も入ってくるので結構敷居が高いです。



私もGatsbyというCMSを使って一つ静的ブログサイトを運用しています。
この静的サイトをホスティングする、というくだりは専門用語も多くわかりにくいのであまり気にしなくていいです。かなり敷居が高いけど、サーバー代を払わない運用も可能だ、という紹介です。
まとめ
ブログの運営に関しては、正直大変です。簡単には収益化には繋げられないと思います。
本気でブログを頑張りたい!という人は、
- ブログのジャンルを選択する。ただし、いきなり上手いジャンル選択ができるとは限らない。雑記ブログを運営しながら記事の書き方を勉強して取捨選択していくのもアリ。最終的には「特化型」のブログに落ち着かせたい。
- レンタルサーバーを契約し、独自ドメインを取得する。そのサーバーにWordPressをインストールして、ブログを公開する準備をする。
- 並行して、SEOについての勉強をする。SEOツールの使い方についても併せて勉強する。
- 特にキーワード選定とそのキーワードに対する問題解決に繋がっているか?に注意しながら記事を書く。
- 継続する。
最終的には、最後が一番大事なのかな、と思います。



継続は力なり、ですね。



