イラストレーターで吹き出しを作る【4種の吹き出しアレンジ・手書き風も】

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イラストレーターで吹き出しを作りたい人必見!

この記事ではイラストレーターで吹き出しを作る方法と、アレンジ方法について説明します。

クマ

いろんなテクニックを使うのでチェックして損はないですよ。

目次

イラストレーターで吹き出し「ノーマル」

クマ

早速吹き出し、作ってみましょう!まずは普通の丸い吹き出しです。

STEP
楕円&多角形ツールで吹き出しの枠を作る

まずは吹き出しの枠を作ります。

楕円ツールで楕円を描きます。

楕円

次に多角形ツールで多角形を描いて、「シェイプ」→「シェイプの属性」の値を「6」→「3」に変更します。すると、多角形が三角形になります。

STEP
パスファインダーで合体

楕円形と三角形を選んで、パスファインダーパネルから合体を選びます。

合体

もしくは、楕円を描いて、ペンツールからアンカーポイントを3点追加。そして、ダイレクト選択ツールで真ん中のアンカーポイントを引っ張って吹き出しの尻尾にしてもいいです。

クマ

これで基本的な吹き出しの形ができました。

吹き出し完成

吹き出しの尻尾を曲げる

このままだと吹き出しのシッポがまっすぐな状態です。

クマ

吹き出しのシッポ、曲げてぇぜ!

というときは、曲線ツールでシッポの直線部分をドラッグしましょう。

影付き吹き出し

影付きの吹き出しも簡単に作れます。

作った吹き出しをコピペして、下にある吹き出しを少しずらして塗りを変更します。

クマ

ドット塗りや色を変えても面白いですね。

手書き風吹き出し

こんな感じで、手書き風の吹き出しにすることもできます。

手書き風
STEP
吹き出しのシッポを切る

まずは、吹き出し本体とシッポを切り離します

はさみツールを使って、シッポの根元をクリックしてください。

STEP
線の幅を変える

吹き出し本体を選択して、可変線幅プロファイル(画面上部の線の幅の隣にある)で、両端が細くなっている線を選びます

シッポも同様に両端が細くなっている線を選びます。

STEP
本体とシッポを少し離す

不自然にならない程度に吹き出し本体とシッポを離せば完成!

シッポ調整
クマ

ブラシを変えればさらに手書きっぽくなりますが…どこまでやるかはあなた次第!

ブラシ変更

イラストレーターで吹き出し「ギザギザ」

クマ

続いて、ギザギザの吹き出しです!

ギザギザ

丸ベースのギザギザ吹き出し

楕円形を基準としたギザギザ吹き出しの作り方です。

STEP
星形を描く

スターツールで星形を描きます。

そして、「シェイプ」→「シェイプの属性」の数値を増やして、ギザギザの数を増やします。

STEP
形を整える

あとはそれっぽい形に整えていきます。

まず、内側にある白丸を外側にドラッグしましょう。トゲの長さが短くなります。

調整1

次に、外枠を引っ張って楕円形にします。コレで基本的な形は完成です。

形の調整

お好みで、谷になっている部分の◎を外側に引っ張ります。すると、谷部分のカドが丸くなります。

ギザギザのカドマル
ギザギザ完成

四角ベースのギザギザ吹き出し

四角基準のギザギザ吹き出しの作り方です。

STEP
長方形を描く

長方形ツールで長方形を描きます。

長方形
STEP
ジグザグ&パンク・膨張を適用

上部メニュー「効果」→「パスの変形」→「ジグザグ」を選びます。

大きさ、折り返しはお好みですが、あまり大きくしすぎない方がいいかな…という感じです。

次に、上部メニュー「効果」→「パスの変形」→「パンク・膨張」を選びます。

マイナス側に値を設定するとパンクする(?)ので、お好みの強さにパンクさせてください。

完成
STEP
おまけ.はさみツールで切る(orペンツールでアンカーポイントを追加する)

「ジグザグ」の折り返し数は、アンカーポイントから次のアンカーポイントまでに折り返す数です。

なので、適当なところではさみツールを使って切ったりペンツールでアンカーポイントを追加したりしたら、不揃いなギザギザができます。

加工
クマ

不揃い感があると、ちょっと手書きっぽくなりますね。

丸い吹き出しのところで解説したような操作で影をつけたり、手書き風にしたりできます。

イラストレーターで吹き出し「考えるとき」

クマ

次は考えてるときの、あのモコモコした吹き出しです

最初「ギザギザの吹き出しのトゲの部分のカドを丸くすればいいんじゃないか?」と思ってやってみましたが、あまりカッコいい形になりませんでした…。

失敗

ということで、円をつなぎ合わせてモコモコの吹き出しを作る方法を説明します。

もこもこ

モコモコ吹き出しの作り方をざっくり説明

簡単に言うと、楕円形ツールで円を描いて、シェイプ形成ツールでつなぎ合わせればOKです。

シェイプ形成GIF
クマ

パスファインダーで合体してもいいんですが…間を埋めないといけないのでシェイプ形成ツールでつなぎ合わせた方が楽ちんです。

シェイプ形成ツールについてはコチラの記事も合わせてご覧ください。

不揃いな形がよければ、楕円を組み合わせてもいいですし、適当に円を配置してくれて大丈夫です。

クマ

いや!キッチリ円を並べてぇんだ!

という人は続きをご覧ください。応用しやすい「ブレンドツール」や、最新の機能「パス上オブジェクト」についても説明しています。

ブレンドツールを使う

きっちりと円を並べたいならコレが一番楽ちんです。

クマ

ブレンドツールは応用範囲が広いので覚えておいて損なし!

STEP
円を2つ準備

楕円形ツールでひとつ分の「モコ」になる円を描いて、コピペして2つの円を作ります。その2つの円を適当に並べます。

もこ
STEP
ブレンドツールを使って円を複製する

ブレンドツールアイコンをダブルクリックします。ブレンドツールがなければ、下部の「…」から引っ張り出してきてください。

ステップ数を選んで「8」くらいに設定します。これ+元の円2つが最終的に「すべてのモコ」数になります。

ブレンド

選択ツールで2つの円を選んだあと、ブレンドツールに切り替えて、2つの円の中心を順番にクリックします。

すると、2つの円の間に8つの円ができあがるはずです。

クマ

ブレンドツールは、本当は選んだ2つのオブジェクトの間を少しずつ変形しながら埋めていく、というツールです。2つのオブジェクトが全く同じなら、その間にできあがるオブジェクトは同じものなので、コピーされたように見えるんですね。

STEP
吹き出しの基準になる楕円上に先程の円を並べる

さっきの円たちとは別に、吹き出しの基準になる楕円を一つ描きます。

基準の楕円

そして、先程のブレンドしてできたレイヤーと基準になる楕円を選び、上部メニュー「オブジェクト」→「ブレンド」→「ブレンド軸を置き換え」をクリックします。

ブレンド軸を置き換え

すると、楕円上にブレンドされた円たちが並びます。

ブレンド完成
クマ

基準になる楕円は、さっきの円たちもろとも「ブレンド」レイヤーに吸い込まれます。

STEP
調整

このままだとなぜか間が空くので、「ブレンド」レイヤーの中の基準になるブレンドを選択して、はさみツール適当な場所を切ります

すると、間が空かずに円たちが配置されます。

はさみで切る

ただ、この円たちのサイズと個数によっては間が空く可能性があります。

このときは、基準の楕円を選んでサイズを小さくしましょう。サイズはそのままがいい、というときは上部メニュー「オブジェクト」→「ブレンド」→「ブレンドオプション」を選択してステップ数を増やし(=円の数を増やし)ましょう

クマ

あとちょっとです!

STEP
拡張してシェイプ形成

実は、このままではブレンドでできた円たちには実体(パス情報)がありません。

クマ

間にある円は見た目だけが存在していて、パス情報はありません。

このままだとシェイプ形成で繋げられないので、上部メニュー「オブジェクト」→「ブレンド」→「拡張」をクリックします。

あとは、すべての円を選んだ状態でシェイプ形成ツールでドラッグするだけ!

完成

パス上オブジェクトを使う

最新のイラストレーター(Ver29以降)で追加されたパス上オブジェクトツールを使っても円たちを楕円上に並べることができます!

クマ

ついに…という感じのツールですね!その名の通り、パス上にオブジェクトを並べるツールです。コチラも使い勝手バツグン!

かなり使えるツールなので、バージョンアップして使ってみてください。

STEP
円を準備

「モコ」部分の円を準備します。ひたすらコピペです。

モコ部分とは別に、基準となる楕円も準備します。

準備
STEP
パス上オブジェクトで並べる

モコ部分の円をすべて選んでパス上オブジェクトツールを選びます。

そして、基準となる楕円を選べば、その楕円上にモコ部分の円たちが並びます。

STEP
調整&結合

あとはブレンドのときと同様に、間が空かないように「パス上オブジェクト」レイヤーの中の基準になる楕円を縮めればOKです。

調整

ですが、このまま(パス上オブジェクトのまま)だとシェイプ形成が使えません。

そこでモコモコ吹き出しを作るには…

① パスファインダーで合体する

これが一番簡単です。真ん中の隙間も、基準となる楕円があるのでそいつが埋めてくれます。

② 基準となる楕円を消去する

基準となる楕円を消去すると、モコ部分の円たちの位置はそのままで、「パス上オブジェクト」から普通の「グループ」になります。

この状態ならシェイプ形成で結合することができます。

コチラも影付きや手書き風に加工できます。

イラストレーターで吹き出し「放射状」

クマ

放射状の吹き出しはブレンドツールパス上オブジェクトを使うので結構大変です。

こんなやつですね。

放射状

パス上オブジェクトを使うので、Ver29以降にアップデートしておいてください。

STEP
パスを描く

短めの縦棒を引いて、コピペします。直線ツールでもパスツールでもいいですが、shiftを押しながらまっすぐ垂直な縦棒を引いてください。

縦棒をひく
STEP
ブレンド&拡張でコピー

2つのパスを選んで、ブレンドツールをダブルクリック。ステップ数を100くらいにして2つのパスを順番に選びます。

ブレンドステップ

すると、間に100本の線ができるので、上部メニュー「オブジェクト」→「ブレンド」→「拡張」をクリックします。

このあと加工しやすいようにcmd+shift+G(Win:Ctrl+Shift+G)でグループ化を解除しておいてください。

クマ

これで元になるパスができあがりました。

STEP
線の形、長さを調整

この縦棒をパス上オブジェクトで楕円上に並べるのですが、このままだとただの棒が並ぶだけなので、変化がなく面白くありません。

ということで、線の形と長さを調整します。

まずは、すべてのパスを選んで、可変線幅プロファイル(画面上部の線の幅の隣にある)で、「▶」の形の線を選びます。これで、パスが細い三角状になりました。

次に長さを調整しますが、この大量のパスをランダムに伸ばしたいです。

クマ

ランダムな長さの線が円状に並んでたら、なんとなくそれっぽいですよね。

もちろん、この大量のパスをランダムに引き伸ばす方法もあります。上部メニュー「オブジェクト」→「変形」→「個別に変形」を選びましょう。

個別に変形

水平方向100%はいじらず、垂直方向を160%くらいにしましょう。ここはお好みで調整してください。重要なのは「ランダム」にチェックをいれることです。「ランダム」にチェックをいれれば、それぞれのパスをランダムに引き伸ばしてくれます。

STEP
パス上オブジェクトで楕円上に並べる

あとはパス上オブジェクトツールを使って楕円上に並べるだけです。

基準となる楕円を描いて、先程加工したパスをすべて選びます。選んだ状態で「パス上オブジェクト」ツールを選択し、楕円をクリックします。パスが楕円上に並ぶはずです。

パス上オブジェクト1

ただ、このままだとパスの中心が楕円上に並ぶので、不揃いになります…パスの下を楕円上に並べたいところです。

パス上オブジェクト2

そこで、手前に出ているメニューの「パス上にアタッチメントポイントを設定(9個の四角)」の真ん中下の四角をクリックします。すると、パスの下を基準に楕円上に並びます。

パス上オブジェクト3
パス上オブジェクト4

イラストレーターで吹き出しを作る方法のまとめ

イラストレーターで吹き出しを作る方法でした。

アレンジ方法も紹介したので結構なボリュームになってしまいました…。

ただ、今回使った「ブレンド」と「パス上オブジェクト」は、吹き出し以外の応用範囲も広いので是非チェックしてみてください。

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